前言
2015年初春,自觉于对工艺美术的挚爱,同时也因国际上缺乏一个工艺美术领域的青年合作平台,清华大学美术学院的青年教师协同国内外的学者一同承担历史责任,共同发起了“薪技艺”学术展。
“薪技艺”是尊重传统、孕育新知的一个充满活力的青年团体。
在学术方向上,与现有的又全又专的美协专业学科展不同,“薪技艺”是跨越多材料多专业,以手工工艺为基础,主张 “传统创新”的艺术展。在尊重各国文化多样性、注重本国传统工艺的基础上,主张弘扬传统工艺,推动传统元素的艺术创新。
在功能表现上,主张“服务生活”,以实用美术为学术为基点,尝试将工匠精神与学术思想相融合,倡导在继承文化和工艺血脉的基础上,关注人类的生活品质,重视艺术与科技的结合,共同探索“服务新生活”的、具有普世价值的实用艺术作品。
今年的副主题是:炎。《说文》:“炎者,火光上也”,寓意延续。不仅陶瓷、纤维、金工、漆艺、玻璃、染织等作品的成型蕴含着火的元素,同时,每位青年艺术家都是一个火种,以“薪技艺”为平台,他们把对艺术的火热、对手工艺的钻研通过作品呈现出来。这些点滴的努力将推动当代工艺美术文化的渐进发展,他们是以行动践行薪火相传的工艺传人。
其势渐成,其时已至,让我们乐观其成,静心期待。
清华大学美术学院院长 鲁晓波
2015年の春、伝統工芸に情熱を注げる清華大学美術学院の若手教師らは、工芸美術の国際的な交流の場の欠如を実感し、海外姉妹校の先生たちと連携し、「薪技芸」を発足しました。
「薪技芸」は伝統の高揚、新知の育成をモットーにした、活力に溢れる青年の集まりであります。
学術においては、従来の専門かつ完全な学科展とは違い、「薪技芸」は多くの専攻分野を跨り、多様な材料を取り入れ、「伝統・創意」の旗を揚げた手工芸作品展であります。他国の文化の多様性をも尊重し、自国の伝統工芸に基づき、伝統を高揚し、伝統要素を生かした創意ある芸術を主張しています。
効用と表現においては、「生活に応じる」という実用性を提唱し、機能を踏まえ、職人精神と学術的な創造力を融合させ、伝統文化の再生、伝統工芸の再開、新世代の生活に注目し、高品質の生活と芸術と科学が融合された現代工芸作品を作ります。これとともに、共通価値観のある作品をつくることを期待しています。
今年の副題は「炎」です。炎は火が更に燃え上がるという意であります。陶器、染色、金工、漆芸、ガラスなどの創作には火を使用します。また、若手工芸美術家の一人ひとりも火種であり、「薪技芸」を通じて、芸術に対する熱情、工芸に対する精神など、作品に吹き込み、表現します。みな弛まず努力をし、現代美術の進化を推し進め、伝統工芸を継いで行くと信じています。
この勢いはすでに感じることができ、同時に未来に掴み取る成功を楽しみにしています。
清華大学美術学院 魯暁波
东京艺术大学和中国的清华大学美术学院有着深厚而频繁的交流,有着深厚的友谊的纽带。在深化交流的过程中,展开了许多的交流项目,召开了各种展览、学术研讨会。在此基础上也带动了不仅仅局限于中日交流发展,也带动了包括亚洲及世界各地的院校,使其青年学生和他们的作品也参与其中。
此外,通过各种交流的加深,从亚洲各国来我校留学的学生也日益增加。这些学者们在我校展现了优秀才能和专业技能,并且积极地进行文化交流,理解东京艺术大学的传统,毕业后纷纷回国,在各国大学任教,把东京艺术大学的优良传统传到各地。
最近几年,原本负责国际交流的专业老师纷纷退休,原本东京艺术大学构筑的国际交流体系受到一定影响。在此忧虑的情况下,东京艺术大学和清华大学美术学院的年轻老师勇于承担责任,重新担负起这个交流的责任,并策划了这次交流项目——“薪技艺”国际青年工艺美术展。
此次项目的特征就是以工艺美术领域的传统创新展览。近年,工艺美术在艺术领域也被重视关注起来,可以说工艺美术正面临一个很好的历史时期,此次展览也是一个很好的契机。同时,工艺美术领域的国际展览,可以说几乎很难看到,这一点也正是值得期待的。我本人十分期待“薪技艺”国际工艺美术展今后的持续发展。同时,此次活动是由年轻老师们自发组织的展览,这一点实在是难能可贵。在此感到我校青年一代的崛起。
工艺美术学系是我校建校之初就设立的重要学科。是东京艺术大学历史上不可或缺的专业建设之一。而且,在工艺美术领域,技术、造物、继承等等的核心思想一直传承至今,是很适合日本人的专业之一。在这些工艺创作中融入新的时代思想、融入现代思索,此次活动正是青年工艺美术家们向全世界宣示自己主张的重要舞台。
期待以此次展览为契机,愿年轻人的思想传遍世界。
东京艺术大学美术学部学部长 日比野克彦
東京藝術大学では、かねてより中国の清華大学美術学院と頻繁に交流を行い、深い絆を作ってきました。この交流の中で多く事業が生まれ、数多くの展覧会、シンポジウムを行い、日本中国のみならず、世界各国の大学と作品を通じた交流を行っています。
また、これらの交流が深まるにつれ、世界各国から本校へ留学してくる学生が増えてきました。彼らは本学で様々な表現や技術、そして日本や藝大の文化を学び、本学を修了した後には、世界各国の様々な大学で教鞭を取り、藝大の素晴らしさを各地に伝えてくれています。
ところが近年、その中核を担ってきた教員の退職が近づき、築きあげてきた交流が途切れてしまうのではないかという懸念が生まれました。その懸念を受け、東京藝術大学と清華大学美術学院の若手教員たちから企画発案された交流事業が、この薪技芸です。
この事業の特徴は何と言っても工芸という分野にフォーカスしたところにあります。工芸はアートの中でも近年注目が高まっている分野であり、非常にタイムリーな催しになるでしょう。また、工芸系の国際展が他にあまり例を見ないことからも今後大きな展覧会に育っていくことを私自身も非常に期待しているところです。また、こうした動きが若い教員の中から自発的に生まれたことは非常に喜ばしいことでもあり、本学の人員の層の厚さを改めて実感いたしました。
工芸科は本学開校当時より設置されている学科であり、藝大の歴史を語る上でも欠かせない講座の一つです。そして、工芸という分野は、技術、モノづくり、継承といったキーワードが重要になってくる、実に日本人らしい分野です。この中に現代的な思想やアイデアを詰め込んだ若きアーティスト達の作品は、今後、日本のアートを世界に発信していくときに非常に重要なものになっていくでしょう。この展覧会をきっかけに、彼らの作品が広く世界に発信されることを願ってやみません。
東京藝術大学美術学部学部長 日比野克彦
续燃薪火技艺 传承文化内涵
2015年,在上海成功举办了“薪技艺·燃”国际青年工艺美术展,这是一场充满活力且具有时代责任感的工艺美术盛宴,赢得了良好的社会声誉。以“薪技艺”为文化内涵的主题展览,既尊重当下的时代背景,又符合国家重视非物质文化遗产及探寻工匠精神的文化风向标。这些既有理想又能面对现实积极探索的年轻人,能以开阔的视野、清晰的思路及文化格局,继续探寻薪火技艺及文化传承之道,着实难能可贵。
2016年,在日本东京艺术大学举办的“薪技艺·炎”国际青年工艺美术展,便是通过“薪技艺”的这一学术活动,使得薪火文化精神的火焰再次燃起,并绽放出薪火技艺的时代火花。“炎”乃火上之火,既寓意了此次活动是去年以“燃”为主题的学术活动的延续和发酵,又暗含了年轻人熊熊燃烧的艺术理想。上海工艺美术职业学院五十多年的办学传统,以“传承创新 教书育人”为己任,基于与“薪技艺”学术活动的理念一致,也把对“薪技艺”的支持视为学院的分内之事。上海工艺美术职业学院将继续推动“薪技艺·炎”国际青年工艺美术展,继续参与探讨传承的当下意义、工匠精神的文化内涵,并不断探索文化、时代与民族的关联,进而引发思考学院教育体系中的诸多问题。相信跨国的学术交流会有更多空间,也将会绽放出更多的思想火花。
上海工艺美术职业学院是一所肩负工艺美术文化传承与研究使命的高职院校,一所兼具先进技术和商业思维特点的艺术设计学院,一所多起点多途径开放型培养工艺人才的高等院校。此次,我们与清华美院、东京艺术大学共同推动工艺美术的传承与创新,使“薪技艺”展览及论坛成为青年工艺美术者一个传播、交流、探索的重要平台。我们为做了些有意义的事情而深感荣幸。感谢各支持单位和工作在第一线的各位青年艺术家,感谢世界各国的青年艺术家呈献他们最优秀的作品,为“薪技艺·炎”增添色彩。预祝此次主题性的学术展览取得圆满成功。
上海工艺美术职业学院党委书记 许涛
昨年、上海で開かれた第一回「薪技芸」は、時代風潮と活力溢れる工芸美術の盛会で、工芸美術業界の好評を博されています。工芸への夢を持つ若者たちは広い視野と精巧な思考力をもって、現実を踏まえ、積極的に「薪技芸」に参加し、技術と芸術を模索することは素晴らしいことです。そして、「薪技芸」は工芸美術発展の時代波に乗り、中国の「無形文化財」の復興及び職人精神と合致し、有りがたいことです。
東京芸術大学において、また今年の2016-炎―「薪技芸」国際青年工芸美術展が開かれることは改めて、「薪」という工芸文化に火を点け、時代の花火を満開させました。「炎」は火が重なるもので、昨年の「燃」が今の延焼になると意味しています。上海工芸美術学院は五十年あまりの教育伝統を持ち、「伝承創新、教書育人」という旗を揚げ、まさに「薪技芸」の趣旨と一致しています。上海工芸美術学院は引き続き「薪技芸」を応援し、伝統工芸を保護しながら、職人精神の文化的な意義を深化させ、時代、文化、民族の関連性を視野に、現代中国の工芸美術教育における問題点を探ろうとしています。また、国際交流を通して、さらに中国の工芸美術レベルを高められると信じています。
上海工芸美術学院は工芸美術文化の伝承と研究の専門大学であり、技術と商業運営に視点をいれ、オープンな工芸デザイン大学です。このたび、清華大学及び東京芸術大学と連携し、「薪技芸」を国際的な交流舞台を築き、ここで交流、検討、伝播、模索が行われ、それらに貢献できことを幸いに思います。
最後に、創作に励む若手工芸美術家たち、世界各国の工芸美術家から、素晴らしい作品が数多く提供されることに、心より感謝し、ならびにシンポジウムのご成功をお祈りもうしあげます。
ありがとうございました。
上海工芸美術職業学院党書記長 許涛
致展会
东京艺术大学和清华大学美术学院通力合作,第二届青年手工艺作家“薪技艺”作品展顺利召开了。第一届展览在中国北京和上海召开,第二届齐聚东京。此次展览汇集了世界各地的艺术院校40岁以下为主的工艺美术专业的老师及年轻作家的作品。
工艺美术的国际展览并不多见,因此是一个很值得期待的展览。
正值这个年龄,恰恰是个人风格、个人思考逐渐形成,创造工艺美术新表现形式的时期。青年手工艺作家们超越国家与地域,通过作品展开对话,展开对美的价值的思考,这是一件非常有意义的事情。
工艺美术非常注重材料和技法,并且工艺美术有一个很鲜明的倾向,就是很珍视工艺美术特有的推动其技法发展积淀的产区地域文化。工艺美术和地域文化、地域风土人情紧密结合的一个专业。另一方面,虽说是地域固有的艺术形式,也经常看到其接受外来文化的影响,向新生事物新形式转化的情景。即所说的工艺美术是在时代中变化而来的。
当今社会是巨大变革时期。工艺美术并非是单一的传统与技术相关联的产物,作为当今艺术的一部分,注重个人为基础的造物表现被重新关注。立足材料与技法,以工艺美术为媒介,发挥人类的创造性成为工艺的核心。这与倾向重视概念观点的现代美术所不同,有的时候过于倾向作为物体的空虚;有时又过于倾向对物体的激烈反叛。
此次展览,将超越既有的工艺框架,展示新尝试,同时,期待这次展览不仅仅是一个“新”的工艺的概念,也能成为针对现代艺术领域的一次有力度的批判的工艺展。期待以工艺为核心词,超越地域的一次崭新尝试。
东京艺术大学美术馆馆长 秋元雄史
展覧会へのメッセージ
東京藝術大学と清華大学美術学院が協力し、若手工芸作家のグループ展「薪技芸」の第二回目を開催するという。この展覧会は、アジア、欧米の美術大学の40代以下の工芸系の教員や若手作家の作品を紹介するもので、第一回目は、2015年に北京と上海で開催され、第二回目は、場所を変えて、東京での開催になった。
工芸の国際展は、そう多くはなく、そういう意味からも、期待される展覧会である。
今まさに自分のスタイルや思考を形成しつつ、工芸の新しいあり方を創造している若手の工芸作家が、国や地域を超えて、作品を通じて対話し、美的な価値の交感をすることは非常に意義があることだろう。
工芸は、材料や技法を大切にし、それが発展してきた地域の歴史を重んじる傾向にある。工芸が、地域文化や風土と結びついて語られる所以である。だが、地域に固有の芸術であっても、よく見ると折々に他の文化の影響を受け、その度に新しい物へと姿を変えてきた。工芸といえども時代の中で常に変化してきたのである。
このところの大きな変化は、工芸が単に伝統と結びつく技術をいうのではなく、今日の芸術として、個人をベースにした表現物として改めて注目されていることだろう。材料や技法を足場にしながら、人間の創造性を発揮する場として工芸が捉えられている。それはコンセプトを重視する傾向の現代美術とは異なり、ときにそれに傾きすぎて物体として空虚になってしまった作品に対するきびしいカウンターにもなっているだろう。
この展覧会でも、これまでの既存の工芸の枠を超えた、新たな試みが見られるだろう。そして、それが工芸として新しいというだけでなく、今日の現代美術全般に対してもある一定の批評する力をもった工芸であることを望んでいる。工芸をキーワードにして、地域を超えた新しい試みが行われることを楽しみにしている。
東京藝術大学美術館館長 秋元雄史