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二、症状と診断篇
1.新型コロナウイルス感染の症状は?
現在の疫学調査に基づいて、新型コロナウイルス感染の潜伏期は1~14日であり、多くは3~7日である。
新型コロナウイルスに感染した後、発熱、から咳、倦怠感を主な表現とする。少数の患者は鼻詰まり、鼻水、咽頭痛、筋肉痛と下痢などの症状を伴う。軽い患者は微熱、軽い倦怠感などの症状を示し、肺炎の症状はなかった。重症患者の多くは発病1週間後に呼吸困難と低酸素血症が現れ、重症者は急性呼吸窮迫症候群、膿毒症ショック、治りにくい代謝性アシドーシスと出血凝血機能障害と多臓器機能不全などに迅速に進展できる。注目すべきなのは、重症、危篤型患者の病気の経過中に中低熱であり、甚だしきに至っては明らかな発熱がないことである。
以上の症状以外に、少数の患者は「典型的でない」症状を発症する可能性がある。
(1)初発症は消化器症状であり、例えば食欲不振、倦怠感、吐き気、嘔吐、下痢などである。
(2)初発は頭痛などの神経系症状である。
(3)初発症は心臓血管系症状であり、例えば、動悸、胸部圧迫感などである。
(4)初発症は結膜炎などの眼症状である。
(5)四肢や腰背部の筋肉痛がある。