3.3 インターネットワーク
インターネットワークとは、OSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)で動作する機器(ルーターなど)でネットワークを相互接続すること、あるいはそのように相互接続されたネットワークを指す。また、企業や団体や政府などのネットワーク間の相互接続を指す場合もある。現在では、インターネットワークには Internet Protocol が使われる。インターネットワークは、誰が管理し、誰が参加しているかという観点でイントラネット、エクストラネット、インターネットに分類される。イントラネットとエクストラネットは、インターネットとの接続を持つかどうかは決まっていない(定義に関係ない)。インターネットと接続される場合、イントラネットやエクストラネットはインターネット側からの正しい認証なしのアクセスを拒否するのが一般的である。インターネットは、イントラネットやエクストラネットの一部ではないが、エクストラネットの一部へのアクセスのためのポータルとして利用されることがある。
イントラネットは、単一の管理主体によって管理されているインターネットワーク(複数のネットワークを相互接続したもの)である。一般に外部に対して閉じており、特定のユーザーしかアクセスできない。企業内のネットワークがこれに当たる。エクストラネットは、複数のイントラネットを相互接続したインターネットワークである。イントラネットは小規模であれば単一のLANに相当することもあるが、エクストラネットは単一のLANでは構築できない。インターネットは、地球上の多数の政府、学界、公共、私用のネットワークを相互接続したインターネットワークである。アメリカ国防総省の ARPA が開発したARPANETが母体となっている。World Wide Web の基盤でもあり、他のインターネットワークと区別するため、欧米では“I”を大文字にして“Internet”と記される。インターネット上のIPアドレスは、地域インターネットレジストリが管理している。サービスプロバイダや大企業はボーダ・ゲートウェイ・プロトコル(BGP)を通してアドレス範囲の到達可能性にについての情報を交換している。